2024年2月19日(月)16:30~19:00で開催された、日本OATUG/日本オラクル株式会社が主催するイベント「未来を創るCloud ERP~経営視点のデジタル変革を熱く語る鼎談~」に、社長の湊浩司が登壇しました。
本レポートでは、イベントに小澤が参加しそこから得られた気付きをまとめ、お届けします。
(記事中の所属・肩書・役職等は全て登壇当時のものです)
「未来を創るCloud ERP~経営視点のデジタル変革を熱く語る鼎談~」について
オラクル社のSaaSを導入している、もしくは検討中の企業の経営層/次期マネジメント候補の方に向けて、2月19日(月)16:30~19:00に大手町プレイスカンファレンスセンターでイベントが開催されました。
デジタル変革の最前線を担う企業のリーダーによる鼎談になかで、経営層ならではの視点でビジネス環境や進みたい未来を起点として、企業や従業員が取り組むべき事柄をテーマに「日本・会社・社員の未来を創るデジタル変革」について意見交換を行いました。
<座談会 参加者>
株式会社JVCケンウッド
取締役 常務執行役員 最高技術責任者
園田剛男氏
株式会社日本経済新聞社
専務取締役CDIO、ライフ&キャリアビジネス統括
渡辺洋之氏
株式会社イトーキ
代表取締役社長
湊浩司
最新テクノロジーは身近に存在し気付かないうちに活用している。重要なのは難しいことに取り組むのではなく、身近な技術に関心を持ち一歩踏み出すきっかけを与えること。
鼎談の前に、登壇される各社から企業紹介とデジタル変革を進める中での経験や事例についてお話をいただく時間がありました。その中から、社内のリテラシを上げ、デジタル変革を推進していくための心がけについて、ヒントを得ることができました。
当初、社員のITに対するリテラシが必ずしも高いとは言えなかった。しかし、社員と話す中でビジネスDX人材の素養を持つタレントに溢れているということに気付いた。
どうしてもAIやITというキーワードを聞くと、難しいことをしないといけないという固定観念が強いあまりに「自分は詳しくない」「使いこなせるかが不安だ」という反応になってしまう。
しかし、昨今は最新テクノロジーを使っていることをユーザーは意識させずに活用できている時代になってきている。
難しいことに取り組む。という意識ではなく、日常の中で身近にあり決して難しいものではないという理解のもと、社員の目線を上げる活動をすることが重要である。
自社のデジタル変革を進めるうえでの心がけについて、このような話がありました。
社員のリテラシを上げるためには、まずはデジタルやDXは難しいものではないという理解を広げつつ興味を持ってもらい、どのようなところで使われていて自分には何ができるのかを知ることが、デジタル変革への最初の一歩であり、最も重要な一歩なのかもしれません。
重要なのは、最新テクノロジーはすでに私たちの身の回りで気付かないうちに使っているということであり、それを使い手である私たちが理解し関心を持つということであると感じました。
前例を疑え。今までと同じ仕様をアップデートするのではなく、新しい価値を目指してチャレンジすることが重要である。
鼎談の中で、前例のないチャレンジにどのように挑めばいいのか。という議論がありました。
これまで成功してきた、もしくは問題なくうまく回ってきていた仕組みを、時代の潮流に合わせて変革していくということは、非常に難しい判断であると思います。しかし、「これまでうまくいっていたから、これからも同じ方法で行う」という考えは、最も成長の歩みを止める行為だと言います。今までと同じ仕様で、技術だけを最新にするのではなく、前例を疑い、改善するポイントを見つけ、より大きな価値につながるチャレンジを実践することが、これからのデジタル変革の中で重要である。そのような話がありました。
失敗するリスクばかり考えるのではなく、チャレンジすることでどのような価値が生まれるのかについて真剣に取り組み、スピード感をもって価値を生み出すことが、時代に取り残されず持続的に成長し続ける秘訣なのだろうと感じました。