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WORK STYLE MAP:前編

overview

あなたは今の働き方をどのように考えていますか? 時間や場所にとらわれずに働きたいと思うことはありませんか?

新しい「働き方」は人と企業のあり方の拡がりから

あなたは今の働き方をどのように考えていますか?
時間や場所にとらわれずに働きたいと思うことはありませんか?
自分の環境、状況が刻々と変わり、同じ業務がずっと続くわけではないのに、
作業する時間や場所はあまり変わらない。
それぞれの、人と企業の関係から働き方のデザインを考えるのは、
現代を生きる私たち一人ひとりに課せられた使命です。
この BOOK には、あなたが「働く」を考えるためのヒントをまとめました。
なぜ働き方の変革が必要なのか、どのように変えるのが適切なのか、
そのために今から何をすべきかー。
一つひとつを紐解いていきます。

働き方の可能性も拡がっていく

人と企業の関係を拡張すると、時間、場所だけにとどまらず、行動やこころも拡がっていく。拡がりにおいて、どのような働き方をするか、創造的に考えることで、豊かな体験を伴った新しい価値が生まれます。働く場所はオフィスだけではありません。家、街、学校など拡がる時間と場所のなかで生 まれる出来事を持続的な働き方の体験価値としてデザインすることが大切です。

どのように働き方の拡がりをデザインするか

どんな方法があるだろう? 一つひとつ、ともに創っていけばその先に、新しい働き方をしているあなたの姿がみえてきます。

「人」と「企業」の存在を中心に据え、その関係性から人、場、情報の最適なあり方を考えていきます。WHY・なぜ働き方を変革するのか、HOW・どのように達成するのか、WHAT・達成するには何 が必要か一一の答えを紡ぎ出し、そこで浮かび上がってきた理想的な働き方のイメージから、自己と組織の変革ビジョンを描きます。

企業風土、職種、業種などによって働き方はさまざまです。そのため、組織一つひとつの現状に即した、その組織だけのストーリーを「体験」というエピソードの形で設計します。その際に重要な視点が「人がイキイキと働ける体験づくり」です。併せて生産性・創造性・健全性といった面を考慮し、その組織にとって最善のストーリーを設計します。

自己と組織の変革ビジョンと、それを実現するためのストーリーを踏まえ、個人の働き方を自在にア レンジできる空間のあり方を考えます。組織に属しながら、個人が行動の自由とこころの自由を獲得 できることが理想の姿。人と企業の関係から、時間と場所の使い方をデザインし、ともにかたちづくっていきます。

拡がりから生まれる多様な働き方

拡がりの先に、どんな働き方が待っているのか。 そしてその働き方は、私たちワーカーをどう変えるのか 次回は、社内外の13のシーンごとに、 働き方の拡がりがもたらすワーカーの意識や行動への変化を、ペルソナ別目線のショートストーリーにして紹介していきます。

01 参加者をサポートしてくれる会議室

せっかくの貴重な機会は中身と意義のある会議を

アジェンダや議事録の自動作成は当たり前。
忙しいメンバーがわざわざ顔を合わせる会議の場では、議論の最適化とゴールまでの最短距離を追求する。

STORY01:チャットで不可能な実りを得る

gender :男性
age :42歳
occupation:国際営業マネージャー

国内外に散らばるプロジェクトメンバーが、一年ぶりに本社に集まる。今の時代、離れていてもチャットなどで会議は可能だ。だが、やはり顔を合わせなくてはできないこともある。例えばチームの団結力を高めることとか。中には今夜出国するメンバーもいるため、短い時間で成果を最大化したい。そんな時、先端技術が詰まったこの会議室の活用はマストになった。自動作成される議事録には、メンバーの熱い思いも記録されている。


STORY02:議論がブレないスピーディーな会議を

gender :女性
age :29歳
occupation:経営企画課スタッフ

以前は会議でメンバーが「話がずれていませんか?議題に戻しましょう」と終盤で言うことも多かった。また、いつも同じ人が発言をするばかりで、私の中にはモヤモヤが募っていた。最近、会議の内容を見える化する技術や、自動ファシリテーション技術が導入され、議論のズレや発言の偏りが細かく指摘されるようになった。会議が見える化されると、メンバーの取り組み姿勢に変化が見られるようになった。


STORY03:最新設備の下でもお菓子の力は永遠に不滅

gender :女性
age :24歳
occupation:若手事務職スタッフ

今日は会議の日。この会社の会議はゴールを明確にして最短距離を突き進むというかなり実践的なスタイルで、そのための最新技術も導入されている。正直、このシステムを使った会議に緊張していた。会議スペースにはお菓子があった。お菓子はオーガニックかつフェアトレードのもので社会貢献にもなるようだ。お菓子を食べながらの会議は和やかな雰囲気で先輩との距離も縮まった。


02 多様な業務に対応した集中スペース

多彩な活動を支える空間があればワーカーをアシストできる

重要な企画を練り上げる。大切なプレゼンテーションの準備をする。機密性の高い書類を扱う。集中ブースなら、そんな業務を落ち着いて進められる。

STORY04:創造や発想が刺激される場に

gender :女性
age :32歳
occupation:ウェブデザイナー

「ぴったりのデザインが浮かばない!」。そんなときには東京の街を見下ろす窓際のブース席に向かう。外からの視線が遮られたスペースの中でいったん心を落ち着け、太陽の光を浴びながら、プロジェクトのコンセプトに思いを巡らせる。すると、先ほどブラウズしていたいくつかのイメージが組み合わさり、「これだ!」というアイデアが浮かび上がった。「これなら自信をもって提案できる」。みんなにお披露目するのが楽しみになった。


STORY05:動くことで仕事も健康も成果を出す

gender :男性
age :40歳
occupation:企画開発部プロジェクトリーダー

その道のプロを集めた外部プロジェクトメンバーに見せる資料は、恥ずかしくないものを用意したい。そんな大切な企画書をまとめるときには、机の高さを自由に変えられるこのブースが欠かせなくなった。しかも、立って作業した方が、効率が上がるらしい。自分自身、良いアイデアが浮かぶ実感もある。そして実はお腹周りにも効くそうだ。私も一ヵ月半でウエストが0.8センチ細くなった。


STORY06:機密作業は安全な場所で

gender :男性
age :52歳
occupation:営業部長

期末が迫り、営業部員の忙しさにも拍車がかかってきた。マネージャーの私は、今日中に各メンバーの年次評価を済ませなければならない。この時期に余計なプレッシャーを与えたくないし、何より人事評価には機密性が求められる。そこで人目に触れることのない個室にこもった。「厳しく指導したけど、みんなこの一年でずいぶん頼もしくなった」。特に若手の成長ぶりにはグッとくるものがあった。ここが個室で本当によかった。


※掲載されている情報は「WORK STYLE MAP」(2019年12月発行)より

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