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ITOKI Open-DX Lab

for your inspiration.

WORK STYLE MAP:中編

overview

働き方の拡がりがもたらすワーカーの意識や行動への変化を、 ペルソナ別目線のショートストーリーにして紹介いたします。

03 人と人をより強固に結びつける対話スペース

対話の価値が高まると個の力が上昇する

働き方や働く場が自由になり、個というものに意識が向きがちな時代。だからこそ、他者との対話・コミュニケーションはより重要なものになる。


STORY07:対話でしか得られない情報に価値が

gender :男性
age :26歳
occupation:若手営業職員

物心ついたときからPCが身近にあり、検索をかければあらゆる情報に瞬時にたどり着ける時代に育った。検索をかけても答えが見つからない問題と出会ったのは入社後。例えば顧客の信頼を得る方法だ。これは先輩らの経験や記憶の中にしか蓄積されていない。「なんでも自己完結できる時代にこそ、対話の中からしか生まれない価値が大切になる」。これはある先輩社員の口グセだが、これを聞いて以来、仕事との向き合い方が大きく変わった。


STORY08:今も昔も部下との疎通に対話は欠かせない

gender :男性
age :52歳
occupation:営業部長

毎朝一人ひとりに挨拶したり、雑談を心がけている。日常の対話から、部下の気持ちや困りごとなどを知ることも多い。そんなことが、働き方が多様化した今難しくなった。だからこそ1対1で対話する機会が非常に大切だ。ただ自分が若い頃、上司との対話は非常に緊張したものだ。部下に圧迫感を感じさせない座り方などの工夫も必要だ。仕事以外の話も気軽にできる信頼関係こそチーム力だろう。


STORY09:対話をあえて意識する。それが自然になる

gender :女性
age :37歳
occupation:営業課長

知識欲が高くてなんでも質問してくる若手と、部員一人ひとりに常に気を配っている部長。そんな二人がなにやら熱く語り合っている。最初は静かだったスペースから徐々に声がこぼれはじめ、社内のみんなに二人の熱量が届くまでになった。どうやらより熱っぽく語っているのは部長の方のようだ。対話の内容からすると、自分は役立ちそうな情報を持っている。二人の議論に混じることにしよう。


04 人が集い、人がつながるキッチン

オフィスのキッチンが新たな発見の場に

リフレッシュの場としての機能に加え、料理も行えるキッチンをオフィスに用意。生活の基盤である“食”を介したコミュニケーションが広がる。


STORY10:チームクッキングで見えた意外な側面

gender :女性
age :34歳
occupation:企画開発部チームリーダー

今日はオフィスのキッチンで行われるチームクッキングデイに初参加。お昼休みにチーム内有志と一緒にランチを作る。仕事は几帳面な部長が食器を雑に扱うなど、それぞれの意外な一面が見られて面白かった。一番驚いたのは、普段おっとりしていて少し頼りない感じのA君が、料理となると目の色が変わり、段取りもよく味付けや盛り付けも最高だったこと。得意分野なら企画も進行も問題なさそうだ。今度社内イベントの企画を任せてみよう。


STORY11:部門を超えた出会いをキッチンで

gender :女性
age :25歳
occupation:一般事務

仕事は営業の事務サポートが中心で、ほかの部署の人と話をする機会はあまりない。そんなとき、オフィスのキッチンで毎週金曜日にさまざまな部署の人が集まるランチ会が開かれていると聞き、面白そうなので参加してみた。評判の店からケータリングを取り、みんなで配膳とテーブルメイクをしておしゃべりしながら食事する。初めて会う人ばかりだったけど、食事しながらだとすぐに打ち解けられるからいい。金曜日が楽しみになった。


STORY12:仕事の合間の気分転換スペースにも

gender :男性
age :32歳
occupation:マーケティング部係長

最近、オーガニックのキリマンジャロコーヒーを淹れるのにはまっている。アイデアに詰まったときは、キッチンに行って華やかな香りと酸味の利いた味わいでリフレッシュ。チームでのブレストの休憩時間にも、お菓子と一緒にメンバー全員分を用意したりもする。仕事にちょっとした気分転換は必須。元気のない後輩を励ましたいとき、外での飲みには誘いにくいとき、オフィスのキッチンでのコーヒー一杯なら気軽に声をかけられる。


05 緑あふれるナチュラルスペース/

自然を感じられるスペースでエナジーチャージ

オフィスの緑化率を高めると生産性や創造性も上がる──。研究結果をもとに、会社のバルコニーなどをナチュラルテイストにリメイク。


STORY13:草木の香りが“もうひと踏ん張り”の活力に

gender:女性
age:33歳
occupation:総務部人事課主任

朝から連続していた会議がようやくすべて終わった。ただ、私にとってはここからが本番。手を付けられなかった仕事が山になっている。早く取り掛からなくては ——。頭ではわかっている。でも気持ちの切り替えが上手くいかない。そこでバルコニーに向かった。ドアを開けた瞬間、植物の香りに包まれる。大きく伸びをして、深呼吸。自席に戻り、グリーンにも水をあげているうちに、いつのまにか、心が整ってきているのを感じた。


STORY14:植物に囲まれ煮詰まった頭が空っぽになる

gender:男性
age:28歳
occupation:企画部内最年少スタッフ

午前中にまとめ上げた企画書。これまでに何度も練り直しているが自分的にはまだ納得がいっていない。いたずらに時間だけが過ぎてしまう。気分転換にナチュラルスペースの自然に囲まれた中で考え直してみることにした。しばらくいると、頭が空っぽになる。そこで企画書を広げてみた瞬間に良いアイデアが思いついた。「なんで今まで気づかなかったんだろう」。急いで自分のデスクに戻った。


STORY15:五感で感じる自然がストレスを吸収

gender:女性
age:25歳
occupation:一般事務

「ずっとPCの前に座っているから今日は外でランチをしない?」。同僚に誘われた、お昼休み。ガチガチに固まった体中の関節と筋肉をほぐしながら、最近お気に入りのバルコニーへ。芝生に座ってご飯を食べながら、植物をみたり、外にある光を浴びたり、風の揺らぎを感じたり。ストレスが地面に吸い込まれていくように、体がすっと軽くなった。そうだ、午後はここで仕事をしてみよう。


06 ビジネスのカギを握る共創スペース

社外パートナーとの連携をいかにして高めるか

パートナーとの共創がますます重要になり、両社のコミュニケーションを育む場の多様化が求められる。シーンにふさわしい場所や演出、機転が試されるように。


STORY16:用途によって場を切り替える

gender:男性
age:40歳
occupation:営業課長

B社との契約の日。この日を迎えるのはとても感慨深い。B社の担当とは、これまでに何度も意見をぶつけ合ってきた。互いの主張が折り合わず、破談寸前まで追い込まれたこともある。そのときはこんな日が来るとは夢にも思わなかった。まずはいつもの会議室で書類にサインをする。その後、オフィスの共用ラウンジに移動。飲み物を頼み、プロジェクトの成功を祈って乾杯。二人でこれからの夢を語り合った。


STORY17:機転を利かせてより親密に

gender:男性
age:56歳
occupation:企画開発部長

いつものオフィスの会議室。「普段はフォーマルな装いのお客様なのに、今日はカジュアルだな」。それならばと、「ちょっと場所を変えませんか?」。そう提案し、社内にあるセミクローズドなラウンジスペースへ。開放的で楽しげな雰囲気は今日のお客様の装いともマッチする。そう感じたのはきっと自分だけではない。場所の雰囲気が変われば、コミュニケーションも変わる。その後は会話が弾み、打ち合わせもスムーズに進んだ。


STORY18:オフィスは企業メッセージの発信手段

gender:女性
age:33歳
occupation:営業主任

今は外部との“競争”ではなく、“共創”が不可欠な時代。今日は外部共創パートナーの一社が我が社にやってくる。先日、自社の企業風土や理念を紹介している展示室の話をしたら、大変興味を持っていただいた。確かに、WEBサイトなどで発信している情報より、展示室の方が丁寧だし現実感がある。到着後、お客様を案内していると、意外な部分に注目したり、興味を示したり。「外からはこう見えるのか」。私自身も大いに勉強になった。


07 企業価値を向上させる社会人の学び

仕事と学びを両立し成長速度を加速する

かつて仕事は学びの先にあった。今や仕事は学びとともにあり、その両者は相互補完の関係にある。


STORY19:学べる企業風土なら新価値の発見が連鎖

gender:男性
age:35歳
occupation:技術開発マネージャー

仕事をしながら学び、その学びを仕事に還元する。そうして自分自身が生み出せる価値をもっと向上させたい。35歳。まだまだ自分は成長できる——。そう言って会社の時短制度を活用して大学に通い始めた先輩は、その二年後に新規ビジネスを考案。いまや我が社の顔の一人となった。その先輩が大学に通い始めたのと同じ年齢になり、自分も大学に通い始めた。時間的には大変だが、そんな毎日から受ける刺激は、学生時代の比ではない。


STORY20:大学×企業のコラボで開発スピードが加速

gender:男性
age:28歳
occupation:技術開発研究員

週に一度、顧問を務める大学の教授がやってきて講義を行い、最新の技術情報を学ぶことができる。オフィス内には教授の居室もあり、気軽に質問することができる。そこで学んだことは、すぐに隣室で実証実験が行われ、開発スピードが桁違いに早くなった。会社に勤務しながら学び続け、スキルアップもできている。キャリアが途切れず学べる安心感、直接仕事に活かせている充実感がプロジェクトをさらに加速させている。


STORY21:年齢や立場に関係なく互いに学び合う

gender:女性
age:44歳
occupation:総務課課長

私の時代と今とでは、学生時代に学ぶことが大きく異なるそうだ。わからないことにぶつかったとき、上下関係なく、各分野にくわしい人から学ぶ。そうすることで理解も深まるし、調べる時間を短縮できる。部下から学ぶことで仕事もスムーズに進むのではないか。今日は若手のM君から最新の技術について教わることになっている。代わりに私は、プロジェクトマネジメントの基礎を教えることになっている。お互いに教えあうことで関係もよい。


08 仲間との交流が多様な発見を生む寮

オフに仲間と過ごす寮がもう一つの成長のステージに

年齢の近い仲間や先輩と飾らない交流ができれば、 “働く”ことが何かを学び、成長する格好の場になる。


STORY22:刺激に満ちたシェアハウス

gender:男性
age:29歳
occupation:経営企画部

若いうちから、幅広い業界の人と交流したい——。多くの企業の若手が入居するシェアハウスを寮として使える会社の制度は、そんな自分にぴったりだった。「仕事」や「プロジェクト」という枠から外れ、同年代の仲間と趣味や恋人、将来など、さまざまなことについて夜な夜な語り合う。すると新たな気づきが生まれ、悩みや課題も解決!寮の交流イベントで生まれた出会いから、新規ビジネスの話も出てきた。


STORY23:生活者から見た自社の価値を確認

gender:女性
age:27歳
occupation:マーケティング担当

本社オフィスの近くにある社員寮に入居して三年目。通勤に便利な場所で、家族以外の人と、共同生活ができたのはよかった。他部門の社員ともつながりができるし、残業しても自宅で夕食がとれる。あとは自分の会社をその地域の住民としての目で評価できることも大きい。自社の社会性や地域への貢献度、住民の評価はどうか。気づいたことは寮の仲間と共有している。きっとこの会社で働く未来の自分の役に立つと思う。


STORY24:ワークエンゲージメントも高まる

gender:男性
age:23歳
occupation:営業部員

この四月、社会人になったと同時に、生まれて初めての寮生活を開始した。福利厚生制度の一つである社員寮は、貯金もしっかりしていきたい自分にとって大きな節約の助けになる。プライバシーが保たれた快適な自室に加え、共有スペースがあるのも魅力で、同期や先輩への相談などもしやすい。会社の理念やビジョンは寮生活の中で自然と学んでいた。おかげで入社したときより「この会社で頑張りたい」と思う気持ちは強くなっている。


※掲載されている情報は「WORK STYLE MAP」(2019年12月発行)より

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