
新たな学びの空間・仕組みを考え、カリキュラム実践
新たな学び方、学ぶコトをデザインする「イトーキ・スマートキャンパス・ソリューション」(※1)。「未来の学びのカタチを創る」をテーマに、学校法人瓜生山学園京都芸術大学(※2)と共同で、グループワークによる創造的なスキル育成を中心とし、先進的なデジタルツールを活用したカリキュラム設計・実装と授業を実践しました。
「スマートキャンパス・ソリューション」
「スマートキャンパス・ソリューション」は経済協力開発機構が策定した「The OECD Learning Compass 2030」を基盤としています。これは、問題解決能力や創造性を高めるために、学生を支援するフレームワークで、学生が自身の力で問題を解決する力を涵養し、単に問題解決のスキルを学ぶだけではなく、問題解決力を高めるための機会創出を重視した次世代教育の指針です。
スマートキャンパス・ソリューションは、この考え方に基づき、学生たちが自主性を発揮できる空間、仕組みづくりを盛り込んだ、新しい学び方、学ぶコト(スキル)、学ぶ環境づくりのためのコンセプトです。
未来の学びのストーリーを描くカリキュラム
今回の「未来のスマートキャンパスを描く」プロジェクトではキャラクターデザイン学科の学生の、ストーリーを描き出す能力や、未来への構想力を発揮できるカリキュラムとしてデザインしました。
これは学生がチーム単位となって、現状の課題とアイデアを議論し、新しい学び方・学ぶコト、仕組みをデジタル技術を組み合わせて考え、未来のキャンパスライフのストーリーを構築していく授業を通じ、ファシリテーション、プレゼンテーション、プロジェクトマネジメントといった、共創を支えるスキルを発揮し、習得するカリキュラムです。
また、学生のスキルの実践環境として、個人作業と共同作業をシームレスにつなげるオンラインホワイトボードや、生成AIでのイメージ生成など、新しいデジタルツールを活用できる環境を整え、学生たちがお互いを刺激し合い、個人の創造力を発揮しながら、チームとしての問題解決能力を高める、協働での学びを体験する授業として実践しました。

それぞれのチームが思い思いに描いた未来のスマートキャンパスのストーリーは、それを端的に表すキービジュアルとともに最終講評の場で全員に共有、活発な意見交換がなされました。

スマートキャンパス・ソリューションは、生成AIなどの先進的なデジタル技術・ツールを活用した環境で、次世代の学生の主体性・創造性のスキル発揮、グループワークでの協働性をサポートする仕組みを開発・デザインしています。
これからもクリエイティブ人材の成長を支えるカリキュラムを教育現場と共に設計し、実装・実践を進めていきます。
担当:
ソリューション事業開発本部 デジタル技術推進統括部
スマートキャンパス推進 大橋 小笠原
※1 https://www.itoki.jp/special/smart-campus-solution/
※2 https://www.kyoto-art.ac.jp/info/